ピアノという苦行(中高校時代)
幼少期の辛さとはまた違った辛さが
中学~高校時代にはございました。。
まず、お洒落に目覚めてくる時期ですので
爪を伸ばせない、可愛いネイルが出来ない!
と凄くつまらなかったのを覚えています。
そして、ピアノを習っている周りの子達と
上達度合いを比較して落ち込む事が増えました。
音大を意識する子達は本腰をいれ始める時期なので
当然と言えば当然ですが(^_^;)
高校で所属していた音楽クラスで
卒業前にクラスの発表会があり、
『好きな音楽を奏でる』という課題が出ました。
ピアノ、バイオリンやチェロ、
声楽を披露する子が沢山いました。
そんな中で、
水の入ったグラスを並べて
グラスハープを演奏した男の子がいました。
曲はキラキラ星でした。
とても綺麗な音が印象に残っています。
自分は楽器は弾けないけれども、
グラスハープは誰も出来ないだろうと思って
挑戦しました。
と彼は楽しそうに言っていました。
ハッとしました。
そう!楽器を上手に演奏するだけが
音楽じゃないんだなと
気付いた時期でもあります 🙆
それにしても、皆上手です。
リストやショパンの大曲を
サラッと弾いていました。
自分が技術的に劣っている事は明らかでした。
それでも、自分は自分。
恥ずかしく思う必要は無いと
自分に言い聞かせ…
順番が来て、
私はドビュッシーのアラベスクを弾きました。
お洒落で素敵な雰囲気が伝わればいいなと
思いながら弾きました。
思えば、
自分のピアノに対する姿勢はこの時期に
出来上がった気がします。
どれだけ弾けるかより、どう弾くか。
です。